シンダー(Sinndar)は、アイルランドの競走馬。名前の由来はイラクの山岳地帯より。日本ではシンダールとも表記された。おもな勝ち鞍は2000年エプソムダービー、アイリッシュダービー、凱旋門賞。
現役時代
2歳時は2戦2勝。デビュー戦を1馬身半差で勝ちあがると、それから2週間後のナショナルステークスでG1初勝利を挙げた。
3歳時は初戦のバリサックスステークスこそ2着に敗れたものの、ダービートライアルステークスを勝ちエプソムダービーに向う。エプソムダービーでは4番人気に過ぎなかったが、後の凱旋門賞優勝馬サキーを差しきり、1馬身差で優勝、さらに続くアイリッシュダービーは9馬身差で圧勝した。
その後は秋に備えて休養に入り、前哨戦であるニエル賞を8馬身差で優勝すると、凱旋門賞では前年の覇者モンジュー、ディアヌ賞(仏オークス)優勝馬エジプトバンド、ヴェルメイユ賞優勝馬ヴォルヴォレッタ等を抑えて英愛ダービー馬として史上初めて凱旋門賞制覇を達成した。この勝利を最後に引退し、種牡馬入りした。この年はカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選ばれている。
競走成績
種牡馬時代
凱旋門賞後、同馬の馬主であるアーガー・ハーン4世が所有するギルタウンスタッド(アイルランド)で種牡馬入り。2006年からは同じくアーガー・ハーン4世所有のボネヴァル牧場(フランス)で繋養されていた。2018年に死去した。
主な産駒
- シャワンダ(アイリッシュオークス・ヴェルメイユ賞)
- ユームザイン(サンクルー大賞・オイロパ賞・凱旋門賞2着3回・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2着)など。
- ロサナラ(マルセルブサック賞、ディアヌ賞2着)
- シャレータ(ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞、凱旋門賞2着)
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
- トレーディングレザー(アイリッシュダービー)
- エンケ(セントレジャーステークス)
エピソード・特徴
- 良馬場でのスピード勝負を身上としていて、ハイペースの中で先行し、そのまま押し切る競馬が多かった。
血統表
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post



