No(ノー)は、塩野健士の1stスタジオ・アルバム。1996年3月23日にInvitationから規格品番:VICL-743で発売された。

概要

レコーディング期間は、延べ1年7か月を要した。10以上の録音スタジオ(録音ブースとミキシングルームのセットは17以上)、10名以上のレコーディング・エンジニア(アシスタント・エンジニアを含めると28名以上)、ディレクター3名、オーケストラを除く15名以上のスタジオ・ミュージシャンと塩野自身の演奏により、レコーディングされた。デビュー・アルバムとしては、史上最もレコーディングに時間・費用・録音テープが使われた作品と云われている。

収録曲『ここでいつも…』は、メジャー・レコードレーベルにおける歌入りの楽曲としては最長の46分10秒(同曲がアルバム1曲目のため、同時に世界最長のデビュー曲となった)。楽曲が長いため、レコーディングは、ライブレコーディング用途の60分収録可能な48トラックデジタルテープが使用された。レコーディングしたトラックが増え過ぎた為、当時最大のトラック数を持つソニーの48トラックのデジタルテープレコーダーを2台シンクロさせてトラック・ダウンが行われた。最終ミックス・ダウン作業においては、ソニーの48トラックデジタルテープレコーダー、三菱の32トラックデジタルテープレコーダー、24トラックのアナログテープレコーダーが同時にテープを回す異常さであった。アルバム収録時間は、発売当時のフィリップスとソニーによるCD-DAの規格最大収録時間である78分56秒15fps。10曲がレコーディングされ、ミックス・ダウンまで行われたが、CDの規格収録時間の制約から2曲がお蔵入りとなる。曲名は『彼女とEm』『嫌ってくれ』(この2曲のマスタリングは行われなかった)。

収録曲

全作詞・作曲・編曲・プロデュース:塩野健士

  1. ここでいつも… (46:10)
  2. 愛のない世界II (4:58)
  3. Planet (3:43)
  4. No (5:36)
  5. 君がもし… (6:41)
  6. 僕が消えるまで (4:45)
  7. Moon (5:59)
  8. 愛のない世界I (0:56)

ディスクジャケット

フロントジャケットは、イラストレーターの藤田新策。デザインは、現代美術家の松蔭浩之。

参加ミュージシャン

  • 塩野健士(ボーカル、ギター、ピアノ、オルガン、ハーモニカ、シタール、ダルシマー、プサルタリー、etc.)
    • 高水健司(フレットレスベース)
    • 早川岳晴(フレットレスベース)
    • 諸田コウ(フレットレスベース、シタールベース)
    • 渡辺等(フレットレスベース、6弦ベース、ブズーキ、マンドリン)
    • 楠均(ドラムス)
    • 寺谷誠一(ドラムス)
    • 梯郁夫(ドラムス、パーカッション、ボイスパーカッション)
    • 大浜和史(キーボード、ピアノ)
    • エルトン永田(ピアノ)
    • 菊池ひみこ(ピアノ)
    • 横山和俊(キーボード、マニピュレーター)
    • J.田中(サウンドエフェクト)
    • 新銅“V”康晃(サウンドエフェクト)
    • 今泉洋(ギター)
    • MIYOーKEN(ギター)
    • 関口賢一(ギター)
    • 国分友里恵(ボーカル)
    • Melodie Sexton(ボーカル)

他数名

脚注

出典


Wayne Shorter, JuJu in HighResolution Audio ProStudioMasters

嫌ってくれ / 塩野健士 YouTube

The Blues Magazine Issue 16 by Issuu

駿河屋 ナノ / N[NO Ver.](アニメ・ゲーム)

幻の太陽を見つめて / 塩野健士 YouTube