ランス・デイヴィッド・カーター(Lance David Carter , 1974年12月18日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州出身の元プロ野球選手(投手)。
経歴
1994年のMLBドラフト21巡目でカンザスシティ・ロイヤルズに入団。1999年9月15日、メジャーデビュー。
2002年にタンパベイ・デビルレイズに移籍し、2003年には62試合に登板し7勝26セーブの成績を挙げ、オールスターにも出場した。
2006年、ロサンゼルス・ドジャースに移籍。
2007年、ドジャースと業務提携しているオリックス・バファローズに入団。抑え投手の候補として期待されていた。シーズン当初は抑えを務めていたが、球威不足からリリーフ失敗を重ね、結局前年度のクローザーだった加藤大輔にその座を譲る。その後、投手陣再編で先発に転向し、5月22日の広島戦で初先発初勝利を飾った。
しかし先発でも白星が伸びず、9月10日に登録抹消。そのまま1軍に昇格することなく、9月16日に球団から戦力外通告を受けた。
オフになり、トロント・ブルージェイズとキャンプ招待選手としてマイナー契約を結んだが、故障のため出場することができず、現役を引退した。
現役引退後は、2010年から2011年までフィラデルフィア・フィリーズ傘下ショートシーズンA級ウィリアムズポート・クロスカッターズのコーチを務め、2014年からはサウスフロリダ大学でアシスタントコーチを務めた。
2015年からはボストン・レッドソックス傘下の球団で投手コーチを歴任しており、2015年からはショートシーズンA級ローウェル・スピナーズ、2018年からはA 級セイラム・レッドソックス、2021年からはAA級ポートランド・シードッグスの投手コーチを務めている。
プレースタイル・人物
外国人投手の中ではやや珍しく、高い制球力と変化球の多さを得意としている。ストレートは球速140km/h前後に留まるが、四球が少なく、変化球はカーブ・チェンジアップなど7種類あると言われる。また、ランナーを背負うと打ち込まれて失点するケースが目立った。
詳細情報
年度別投手成績
記録
- MLB
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2003年)
- NPB
- 初登板:2007年3月24日、対福岡ソフトバンクホークス1回戦(福岡Yahoo! JAPANドーム)、9回裏に4番手で救援登板・完了、1回1失点
- 初奪三振:同上、9回裏に城所龍磨から
- 初セーブ:2007年3月27日、対北海道日本ハムファイターズ1回戦(京セラドーム大阪)、9回表に4番手で救援登板・完了、1回無失点
- 初ホールド:2007年4月15日、対福岡ソフトバンクホークス5回戦(スカイマークスタジアム)、10回表に4番手で救援登板、2回無失点
- 初先発登板・初勝利・初先発勝利:2007年5月22日、対広島東洋カープ1回戦(京セラドーム大阪)、6回無失点
背番号
- 53 (1999年)
- 38 (2002年 - 2005年)
- 36 (2006年)
- 32 (2007年)
脚注
関連項目
- オリックス・バファローズの選手一覧
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 ランス・カーター - NPB.jp 日本野球機構


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