1978年のオールスターゲームは、1978年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。
概要
前年、日本一を達成した阪急ブレーブスの上田利治監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグ連覇を果たした読売ジャイアンツの長嶋茂雄監督が全セ(オールセントラル・リーグ)の指揮を執る予定であったが、上田がオールスター直前になって急病のために入院。南海ホークスの広瀬叔功監督が監督代行として全パを指揮した。
ファン投票開始とともに日本ハム球団が自軍の選手が選出されるようファンに働きかけたことで1球団としては最多の8ポジションを日本ハム勢が占める結果となった。これが「ファン投票の公正さを欠く」として問題化し、事態を重く見た日本ハム側が2選手の出場辞退を決めた。現在はこういったボイコットを行うと10試合の出場停止が科せられるため、事実上組織票対策がされている。
- なお外野のもう1ポジションは阪急の福本豊が獲得。
第1戦は全セ7番エイドリアン・ギャレット(広島)が三振をまたいでのオールスター記録となる1試合3本塁打を放つ。その興奮冷めやらぬ第3戦、今度は同じ全セの掛布雅之(阪神)が3打席連続本塁打をかっ飛ばした。無論、オールスター記録である。対する全パも第2戦、山田久志(阪急)-鈴木啓示(近鉄)-東尾修(クラウンライター)の投手リレーで全セを完封した。
選出選手
- 太字はファン投票で選ばれた選手。
試合結果
第1戦
オーダー
第2戦
オーダー
第3戦
オーダー
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:7月22日
- 中国放送≪TBS系列≫ 実況:上野隆紘 解説:金山次郎、牧野茂
- 第2戦:7月23日
- よみうりテレビ≪日本テレビ系列≫ 実況:佐藤忠功 解説:村山実 ゲスト解説:松本正志(阪急)、三浦広之(阪急)
- 朝日放送≪テレビ朝日系列≫ 実況:植草貞夫 解説:小山正明 ゲスト解説:星野仙一(中日)、佐藤道郎(南海)
- 第3戦:7月25日
- NHK総合 実況:羽佐間正雄 解説:鶴岡一人、川上哲治
- NHK総合における生中継はこの年が最後である。
- 日本テレビ 実況:吉田填一郎 解説:森昌彦、山内一弘
- 日本ハム主管ながら、テレビ朝日でなく日本テレビでの放送となったのは、この当時、テレビ朝日が日本ハム主催ゲームの放映権をほとんど行使せず、日本テレビ・フジテレビ・東京12チャンネルに譲渡していたため。
- NHK総合 実況:羽佐間正雄 解説:鶴岡一人、川上哲治
ラジオ中継
実況についての出典は、産経新聞(岡山版)1978年7月22日・23日・25日の番組表と、『カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生』(鈴木信宏著・文芸社)による。
- 第1戦:7月22日
- NHKラジオ第1 実況:水野節彦 解説:鶴岡一人、藤田元司
- TBSラジオ(JRN/中国放送製作) 実況:鈴木信宏 解説:長谷川良平
- 文化放送(NRN/中国放送製作裏送り) 実況:安田誠一 解説:池田英俊、別所毅彦
- ニッポン放送(毎日放送との2局ネット) 実況:枇杷阪明 解説:近藤和彦
- ラジオ関東(現・ラジオ日本)(独立系) 実況:木島章夫 解説:青田昇 ゲスト解説:大下剛史(広島)
- ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)第1放送 解説:秋本祐作、宇野光雄
- 第2戦:7月23日
- NHKラジオ第1 実況:土門正夫 解説:川上哲治、加藤進
- TBSラジオ(JRN/朝日放送製作) 実況:嶋田崇彦 解説:花井悠、皆川睦雄
- 文化放送(NRN/ラジオ大阪製作) 実況:永田勉 解説:別所毅彦、辻佳紀
- ニッポン放送(毎日放送製作・2局ネット) 実況:城野昭 解説:米田哲也 ゲスト解説:大熊忠義(阪急)
- ラジオ関東(独立系) 実況:内藤幸位 解説:笠原和夫 ゲスト解説:門田博光(南海)
- ラジオたんぱ第1放送は放送なし
- 第3戦:7月25日
- NHKラジオ第1 解説:加藤進、藤田元司
- TBSラジオ(JRN) 解説:牧野茂、松木謙治郎
- ニッポン放送(NRN) 実況:深澤弘、宮田統樹、枇杷阪明、他NRN系列各局(STV・TBC・SBS・SF=犬飼俊久・MBS=三宅定雄・RCC=鈴木信宏・KBC)アナウンサーが各1イニングずつ担当 解説:関根潤三
- 文化放送(ラジオ大阪との2局ネット) 実況:坂信一郎 解説:別所毅彦、辻佳紀
- ラジオ関東(独立系) 実況:岡田実、島碩弥 解説:国松彰 ゲスト解説:大沢啓二(日本ハム監督)
- ラジオたんぱ第1放送は放送なし
脚注
関連項目
- オールスターゲーム (日本プロ野球)
- 日本野球機構
- 日本プロフェッショナル野球組織
外部リンク
- NPB公式記録




