立冬(りっとう)は、二十四節気の第19。十月節(旧暦9月後半から10月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が225度のときで11月7日ごろ。恒気法では冬至から7/8年(約319.59日)後で11月6日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気である小雪前日までである。
季節
秋が極まり冬の気配が立ち始める日。『暦便覧』では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明している。言い換えれば秋の極みといえ、実際多くの地域(北日本を除く)ではまだ秋らしい気配で紅葉の見時はまだ。
秋分と冬至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となる。
日付
定気法による立冬の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での立冬日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。
グレゴリオ暦
グレゴリオ暦による1582年から2499年までの日本の立冬は表のとおり。
2025年の立冬は11月7日。
365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(立冬は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 殆ど11月7日か11月8日。 1668年~1696年、2068年~2096年には400年の間隔をおいて11月6日が出現する(2064年、2097年が日の境界に近いため、不確かさが残る)。
七十二候
立冬の期間の七十二候は以下のとおり。
- 初候
- 山茶始開(つばき はじめて ひらく) : 山茶花が咲き始める(日本)
- 水始氷(みず はじめて こおる) : 水が凍り始める(中国)
- 次候
- 地始凍(ち はじめて こおる) : 大地が凍り始める(日本・中国)
- 末候
- 金盞香(きんせんか さく) : 水仙の花が咲く(日本)
- 雉入大水為蜃(きじ たいすいにいり おおはまぐりと なる) : 雉が海に入って大蛤になる(中国)
前後の節気
霜降 → 立冬 → 小雪
記念日
- 1985年に全国米菓工業組合が立冬を「あられ・おせんべいの日」として制定している。
- 2016年に森永製菓が立冬を「ココアの日」として制定、日本記念日協会に登録されている。
脚注
注釈
出典



